渚さんと別れた。だからといって、すぐに忘れられるわけではなかった。
朝起きたらLINEを開いて「おはよう」と送り、夜寝る前には「おやすみ」と送る。その習慣が、ある日突然なくなった。スマホを手に取るたびに、もう彼女に送る言葉はないのだと気づく。
外を歩けば、渚さんと手をつなぎ、腕を組んで歩いたことを思い出す。食事をすれば、向かい合ってランチを食べながら、掘りごたつの下で足を重ねたことを思い出す。風呂に入れば、ホテルの浴室で抱き合い、唇を重ねた記憶がよみがえる。
別れても、日常のあちこちに渚さんがいる。今でも好きだ。その気持ちは、終わったことにできない。
楽しいデートの帰りに起きたこと
9月某日、渚さんと居酒屋で飲んだ。彼女の夫のこと、私が以前付き合った女性のこと、渚さんが以前付き合った男性のこと。これまであまり話さなかったことまで話せて、楽しい時間だった。
帰る時間が近づき、二人で駅へ向かった。手をつなぎ、腕を組んで、笑いながら歩いた。改札の近くでキスをして別れ、私は彼女が歩いていく姿を見ていた。
しばらくしても振り返らなかったので、私はその場を離れた。けれど、渚さんはその後で振り返っていた。そこに私の姿がなかったことが、彼女にはショックだった。
帰りの電車の中で、渚さんからその気持ちを伝えるLINEが届いた。
私は「ごめん」と返した。でも、それ以上やり取りするのが怖くなり、翌朝までLINEを開かなかった。
渚さんに謝りたいこと
今なら、改札で最後まで見送ればよかったと思う。渚さんが振り返るかどうかを気にする前に、姿が見えなくなるまで見送ることができたはずだ。
それ以上に悔やんでいるのは、彼女が寂しかったと伝えてくれたとき、きちんと話をしなかったことだ。「ごめん」だけ送ってLINEを開かなかった私の態度は、渚さんをさらに不安にさせたと思う。
渚さんの「ショックだった」は、自分が感じたことを私に伝える言葉だった。それを読んだ私は、胸の奥に重いものが落ちたように感じた。これから先も、私の行動が彼女をがっかりさせるたびに、この重さを感じるのだろうか。そう思うと、関係を続けることが急に怖くなった。
でも、私はその怖さを渚さんに話していない。彼女の気持ちを聞くことも、自分の気持ちを説明することもしないまま、別れを選んだ。
「最後まで見送らなくてごめん。LINEを開かずに不安にさせてごめん。寂しかったと言ってくれたことを、怖がってしまってごめん」
今、渚さんに言葉を届けられるなら、まずそう伝えたい。そして、関係を修復しようとして謝ってくれた彼女に、私の方こそ謝りたい。
別れを選んだときの私と、今の私
改札での出来事だけが、別れの理由だったわけではない。
渚さんは人妻だ。二人の関係が夫に知られたらどうなるのか。慰謝料を求められたら支払えるのか。付き合っている間、そうした不安も私の中にあった。
あのLINEを読んだときは、それまで抱えていたものまで一度に重く感じた。怖さをうまく言葉にできないまま、私は関係を終わらせた。
けれど、時間がたった今は、電車の中でLINEを読んだ時に感じた怖さについて渚さんと話せば、少しは分かり合えたかもしれないとも思う。あのときの別れが正しかったのか、今でも答えは出ていない。
そして私は、彼女とやり直したい気持ちも持っている。もう一度会って抱きしめたい。キスをしたい。身体を重ねたい。性欲だけでは言い表せない。渚さんと一つにつながりたいという気持ちが、別れてからも残っている。
それでも、連絡を取り直せない
今、私にはやり取りを続けている女性がいる。その人との関係を大切にして、いずれお付き合いできたらと思っている。
本音を言えば、渚さんとやり直したい。同時に、その女性との関係も進めたい。自分に都合のいい望みだということも分かっている。
私がその女性と築きたいのは、一人の相手として向き合う関係だ。渚さんとの関係を戻しながら交際を目指すなら、自分が望んでいる向き合い方から外れてしまう。
二人との関係を進めた先に、いつか行き止まりが来るのではないかとも考える。もし、その女性との仲が深まり、結婚という話まで出たら、私は渚さんとの関係を終わらせられるだろうか。
そんな未来が来るとは限らない。まだ付き合ってもいないのに、先を考えすぎだとも思う。それでも、渚さんと再び付き合ってから、私の都合でもう一度別れを告げる場面を想像すると、未練だけで「やり直したい」とは言えない。
好きな気持ちを残したまま
渚さんには謝りたい。会いたいし、触れたい。もし彼女から「もう一度付き合いたい」と言われたら、嬉しいと思う。でも、今すぐ返事はできない。
謝ることと、再び付き合うことは同じではない。やり直したい気持ちはある。それでも今の私は、その先まで引き受ける覚悟を持てずにいる。
だから、渚さんに連絡を取り直していない。
別れたのに好きでいる。もう一度つながりたいのに、自分からは戻れない。その矛盾を抱えたまま、私は今も彼女を思い出している。
渚さんと出会ったワクワクメール
渚さんと出会ったのは、ワクワクメールだった。
別れた今も、出会わなければよかったとは思っていない。メッセージを交わし、実際に会い、何度も時間を重ねた。あの二か月があったから、自分は一人の女性をこんなにも好きになれるのだと知った。
新しい出会いを探したいなら、まずはワクワクメールに登録して、どんな人がいるか見てみてほしい。気になる相手が見つかったら、自分の言葉でメッセージを送る。やり取りを続けたい相手に出会えたら、必要な分のポイントを購入して会話を重ねてみる。
私と渚さんのような関係になるとは限らない。それでも、最初の一通を送らなければ始まらなかった時間が、私には確かにある。
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≪18禁≫ワクワクメール


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